鹿児島相互信金、元職員が親族の預金流用
2021.10.08 19:48鹿児島相互信用金庫は10月8日、部長級だった男性の元職員(58)が親族の預金を流用するなどしていたと明らかにした。親族のキャッシュカードなどを預かり、ほかの親族に対する生活費や自身の資金繰りにあてていた。同信金によれば、多額の借金を抱えていたという。
流用額は約2633万円。同信金の調査で親族の了承を得ずに流用し、着服していたケースがあった。また、親族の了承を受けていたが、親族名義でカードローンなど総額1966万円を借り入れていたことも判明した。被害額は元職員が全額弁済した。
流用などが見つかったのは元職員が2003年6月~21年7月に所属していた高見馬場や武町、国分など8カ店。21年5月、内部監査で不審な取引が見つかり、調査していた。
同信金は21年9月末に元職員を懲戒解雇。被害者である親族の意向などを踏まえ、刑事告訴は見送る。併せて、役員などの処分も行った。
関連記事
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 北陸銀と北海道銀、営業支援システム導入 年18万時間の作業削減
- 金融界、「隠れリース」特定に本腰 27年の新基準適用迫り
- 群馬銀、ストラクチャードファイナンス3年5.7倍 RORA向上に寄与
- 金融庁、決算書入手方法を調査 地域金融の実態把握へ
- 広島銀、請求書業務のDX後押し 新システムで決済口座確保
- 京都中央信金、理事長に植村専務が昇格 白波瀬氏は代表権ある会長へ
- 固定型住宅ローン、金利〝決め方〟見直し機運 参照指標「再検討」も
- 地銀、外貨保険販売が36%減 24年度下期、10万件割れ
- 信金、店舗減少が小幅にとどまる 職員数推移との格差鮮明
- 地域銀・信金、NISA口座伸び悩む 3カ月の増加率1%