景気「基調としては持ち直し」 黒田・日銀総裁、支店長会議で
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日本銀行は10月7日、テレビ会議方式で支店長会議を開いた。黒田東彦総裁は開会挨拶で国内景気について、国内外での新型コロナウイルス感染症の影響から引き続き厳しい状態にあるが、「基調としては持ち直している」とし、先行きも感染症の影響が徐々に和らいでいくもとで「回復していく」と見通した。
また、金融システムは「全体として安定性を維持している」との認識を示し、金融環境についても「企業の資金繰りに厳しさがみられるものの、全体として緩和した状態にある」とした。
地域経済報告(さくらレポート)では、今夏の感染症拡大や供給制約に伴う「自動車を中心とする減産の影響」(調査統計局)から、景気の総括判断を近畿や東海など5地域で前回(7月)から引き下げた。
一方、新型コロナワクチン接種進展による行動制限緩和などで「消費意欲の高まり」や「観光客の増加」を期待する飲食・宿泊業の声も示された。