麻生前財務相、8年9カ月の在任に幕 職員らに見送られ退庁
2021.10.05 17:46
麻生太郎前財務相は10月5日、戦後最長の8年9カ月に及んだ在任期間を終えた。同日正午過ぎ、見送りに集まった多くの職員らに笑顔で手を振り、財務省を後にした。
同日午前、鈴木俊一新大臣との引き継ぎ後に、幹部職員向けの最後の挨拶を実施。「個人の金融資産は約2000兆円、そのうち現預金は約1100兆円ある。ぜひ、その金を動かす税法を考えてもらわないと、この国家は財政的に持たない」などと要望を述べた。
そのうえで、「鈴木先生の方が上品な顔をしている。大いに財務省のイメージも明るくなる」と語り、幹部らに別れを告げた。