JBIC、4～9月期の連結純利益5割増　引当金繰入額が減少

国際協力銀行（JBIC）が11月29日に発表した2023年4～9月期連結決算は、純利益が前年同期比5割増の862億円となった。米ドル建て預け金の減少に伴う外国為替売買益が減りトップラインは減少したが、貸倒引当金繰入額が減り、純利益は増益となった。

業務純益は前年同期比15％減の1068億円だった。外国為替売買益の減少でその他の業務利益は同40％減の430億円。円安や米金利の上昇によって資金運用利益は同８％増の614億円だった。

投融資・保証承諾額は同2倍の9006億円。フランスの洋上風力発電事業に対する国内金融機関とのプロジェクトファイナンスや日本企業による海外企業の買収案件などが支えた。地域金融機関などと連携した中堅・中小企業の海外事業展開を支援する融資・保証などの件数は20件（計約16億円）だった。