呉信金、グループウェア刷新 稟議・報告を電子化
2021.10.01 21:09呉信用金庫(広島県、向井淳滋理事長)は、2022年4月に情報共有システム(グループウェア)を刷新する。ネオジャパン(横浜市)の主力製品「デスクネッツネオ」を採用。稟議(りんぎ)・報告の電子化など、効率化につなげる。
これまでは2000年からグループウェアの先駆け「ノーツ」(HCLテクノロジーズ)を使ってきた。富士通から紹介された開発会社に維持管理を委託していたものの、同製品を取り扱える技術者の減少を受けて刷新を決めた。
デスクネッツネオの決め手は、他社製品に比べた使いやすさと割安さ。操作が簡単なため、ノーツではあまり使わなかった会議室予約機能を積極活用する方針。バージョンアップ時の追加費用を避けるため、カスタマイズはしない。
大きな効果を見込むのが、稟議・報告の電子化。08年から融資稟議でのみ実現していたものの、そのほかは罫紙(けいし)に起案し、押印して決裁していた。ペーパーレスと「脱ハンコ」により、決裁の迅速化や紙の保管コスト削減を進める。
ノーツになかったチャット機能にも期待を寄せる。職員同士の問い合わせに活用。電話の場合に受け手の業務が中断され、効率が落ちていた欠点を取り除く考え。西本秀彦事務統括部長は「テレワーク導入に生かせないかも検討したい」と話す。
関連記事
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 北陸銀と北海道銀、営業支援システム導入 年18万時間の作業削減
- 金融界、「隠れリース」特定に本腰 27年の新基準適用迫り
- 群馬銀、ストラクチャードファイナンス3年5.7倍 RORA向上に寄与
- 金融庁、決算書入手方法を調査 地域金融の実態把握へ
- 広島銀、請求書業務のDX後押し 新システムで決済口座確保
- 京都中央信金、理事長に植村専務が昇格 白波瀬氏は代表権ある会長へ
- 固定型住宅ローン、金利〝決め方〟見直し機運 参照指標「再検討」も
- 地銀、外貨保険販売が36%減 24年度下期、10万件割れ
- 信金、店舗減少が小幅にとどまる 職員数推移との格差鮮明
- 地域銀・信金、NISA口座伸び悩む 3カ月の増加率1%