金融機関で内定式、オンライン開催でもリアル感演出 

2021.10.01 14:29
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内定通知書を手渡す静岡銀の八木副頭取(左)

全国の金融機関で10月1日、内定式が行われた。コロナ禍の影響で昨年に続いてオンライン開催とした金融機関が多かったが、ウェアラブル端末でバーチャル体験できる仕組みの導入や勤務中の社員の様子をライブ配信するなど、内定者に現場の雰囲気を味わってもらうための工夫がみられた。


静岡銀行は、オンライン形式で開催。内定者の代表がハンズフリーで撮影できるウェアラブルカメラを装着してライブ配信。他の内定者が会場参加をバーチャル体験できる方式を取り入れた。八木稔副頭取は「主体的に行動できる人間になってほしい。人間性を磨き、挑戦する姿勢を大切にしてほしい」と期待を込めた。2020年10月に包括業務提携を結んだ山梨中央銀行の内定者とオンラインで交流する「静岡・山梨アライアンス交流会」もあわせて実施した。 


名古屋銀行もオンライン開催とし、同行の藤原一朗頭取が「学生最後の半年間を悔いのないように過ごしてほしい。今は多様性の時代。いろいろな考え方や個性を大事にして伸ばしてもらいたい」とメッセージを送った。


愛知銀行は、名古屋銀行協会で内定式を開催。2022年度入行予定者71人が出席した。鈴木規正取締役が内定者の代表に内定通知書を手渡し、「自らを鍛え成長することに、たゆまぬ努力をして下さい。銀行は人が財産。立派な銀行員になることを期待しています」と訓示を述べた。



内定を通知する損害保険ジャパンの鷲見隆充執行役員人事部長(右)

損害保険ジャパンでは、内定者178人が自宅などから、本社ビルの食堂やビジネスデザイン戦略部などのライブ映像を視聴。来年度から働くことになる会社の雰囲気を感じ取った。人事担当役員の酒井香世子取締役執行役員は「世のため、人のためという大きな志を持つこと、周囲の人に誠実に接すること、日々謙虚に学びながら自らの仕事に打ち込み、努力を積み重ねることを忘れないでほしい」と話した。

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