損保大手3社、合計の純利益21倍 4~9月期 大規模災害少なく ビッグモーター問題は「限定的」

2023.11.17 21:23
決算
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決算会見する東京海上HDの岡田健司グループCFO(11月17日、損保会館)
決算会見する東京海上HDの岡田健司グループCFO(11月17日、損保会館)

大手損害保険3グループの2023年4~9月期決算が11月17日に出そろった。3社合計の連結純利益は前年同期比21倍の4240億円となった。前年同期は国内の自然災害や海外の新型コロナウイルス関連の発生保険金などが膨らんだが、今期は大規模災害が起きず大幅増益になった。


各社の連結純利益は東京海上ホールディングス(HD)が約2倍の2050億円と大幅に増えた。前期に赤字だったMS&ADインシュアランスグループHDとSOMPOHDはそれぞれ875億円、1315億円を確保し、黒字転換した。


海外事業の進展や政策株式の売却が押し上げたのが要因。大規模な災害が起きず、火災保険の保険金支払いが多かった前期の反動も大きかった。各社は国際会計基準(IFRS)を適用している海外子会社と持分法適用会社に、今4~9月期に保険契約に関する新ルールの適用を始めた。


売り上げにあたる3社合計の正味収入保険料(生命保険料も含む)は7兆9747億円と前年同期比8095億円増えた。


中古車販売大手のビッグモーターによる保険金不正請求問題が通期決算に与える影響は各グループとも「限定的」とした。だが、色濃く反映するのは来期以降になる。損害保険ジャパンを傘下に持つSOMPOHDの濵田昌宏グループCFO兼グループCSOは、「ブランドのき損は肌で感じている。定量的には示せないが、来期は今期より決算に効いてくる」と話した。


損保界は保険料調整問題も抱える。その影響は各社とも「調査中でコメントを差し控える」とした。

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