島根県信保協、金融女子集めて初研修 創業計画学ぶワーク実施
2023.11.17 18:51
島根県信用保証協会(藤原孝行会長)は11月17日、浜田支店で企業支援に携わる島根県西部の金融機関店舗などに所属する女性行職員14人と保証協会の女性職員5人による「金融女子連携プログラム2023in石見」を初開催した。
県西部の女性起業家を支える人材を育成するのが狙い。同じ女性の行職員が創業計画の見方を学び、女性経営者の円滑な起業支援につなげる。
「8社の決算書を読んで、それぞれの業種を当ててみましょう」ーー。講師の公認会計士・税理士の三田陽二朗氏は、島根県信保協の専門家派遣事業「結」の専門家。社名を伏せた決算書から業種を当てるワークでは「創業者の計画が業種平均と合ってるか感度を高めてほしい」とワークの狙いを語りつつ、原価率など決算書の見るべきポイントを伝えた。
研修は、島根県信保協の女性相談員チーム「チーム・エスポワール」が中心となって企画・運営した。同チームは女性創業者や女性向け事業を行う経営者をサポートしており、金融機関の担当者と起業支援に関するノウハウを共有することで横の連携をさらに深めていく。
今後も石見地区を中心に継続的に開催する方針。業務統括部の村上太政課長は「経済基盤の弱い地域では創業者が少ない。持続可能な企業に成長するまでの支援が不可欠で、オール島根で取り組みたい」と語った。
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 金融庁、粉飾対策で「第2線」注視 営業現場と連携求める
- 3メガ銀、リアル接点拡充 三菱UFJ銀、20年ぶり新店
- ブラックロック・ジャパン、国内初の外株アクティブETF上場 AI銘柄に投資、早期100億円へ
- 地域金融機関、地公体貸出 割れる戦略 金利上昇で見直し加速
- 信金、増える金融・保険業貸出 融資需要低下が影響か
- 住信SBIネット銀、住宅ローンアプリ1年 本審査9割超に利用浸透
- <お知らせ>「金融×スタートアップ Meetup」 ~スタートアップ支援の課題と在り方を考えるイベント~【参加無料】
- 常陽銀、〝100億企業創出〟に本腰 包括支援へ157社選定
- 三菱UFJ銀、Netflixの独占放映で 独自調査を公表
- 大手生保、生成AIがアンダーライティング代替 事務職を営業へシフト