日証協、三木証券に過怠金8000万円 高齢者へ不適切な外国株販売
2023.11.15 20:42.webp)
日本証券業協会は11月15日、三木証券に過怠金8000万円を科す処分を行ったと発表した。不適切な外国株式の販売を受けた処分・勧告。三木証券は適合性の原則に違反し、外国株式を取引するだけの認知判断能力がない高齢客に販売を行っていた。コンプライアンス部門の人員を半数以下に削減するなど内部管理態勢にも問題があった。
三木証券は10月、関東財務局から業務停止命令(10月6日から1カ月間、外国株の新規勧誘停止)と業務改善命令を受けた。日証協は内部管理態勢の強化、健全な業務運営を前提としたビジネスモデルの構築、実効性のある業務改善計画の実施を求めた。三木証券は進捗状況を書面で報告する。
日証協の森田敏夫会長は「中小証券だから起こったわけではない。本当に特殊事例だが、このようなことが起きてはいけない。今回はかなり重い処分になっている」と語気を強めた。
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 金融庁、粉飾対策で「第2線」注視 営業現場と連携求める
- 3メガ銀、リアル接点拡充 三菱UFJ銀、20年ぶり新店
- 地域金融機関、地公体貸出 割れる戦略 金利上昇で見直し加速
- ブラックロック・ジャパン、国内初の外株アクティブETF上場 AI銘柄に投資、早期100億円へ
- 信金、増える金融・保険業貸出 融資需要低下が影響か
- 三菱UFJ銀、Netflixの独占放映で 独自調査を公表
- 住信SBIネット銀、住宅ローンアプリ1年 本審査9割超に利用浸透
- <お知らせ>「金融×スタートアップ Meetup」 ~スタートアップ支援の課題と在り方を考えるイベント~【参加無料】
- 常陽銀、〝100億企業創出〟に本腰 包括支援へ157社選定
- 大手生保、生成AIがアンダーライティング代替 事務職を営業へシフト