ふくおかFG、4~9月純利益1.5%減 通期予想は615億円に上方修正

2023.11.13 20:59
決算
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会見する五島社長(11月13日、福岡市内)

ふくおかフィナンシャルグループ(FG)が11月13日に公表した2023年4~9月期決算(連結)は、純利益が前年同期比1.5%減の302億8700万円だった。ふくおかFG単体の個人アプリなどデジタルトランスフォーメーション(DX)関連費用、みんなの銀行の関連損益などを織り込み、ほぼ前期並みの水準を維持した。


今回の連結決算には、10月1日に経営統合した福岡中央銀行の決算は含まれていない。


コア業務純益(投資信託解約損益を除く)は同2%増の512億3500万円となった。国内部門の資金利益が好調だったほか、投資信託の販売や融資関連手数料など役務取引等利益が増加したのが要因。


単体純利益は、福岡銀行が同8%増の309億8900万円、熊本銀行が同18%増の29億円、十八親和銀行が同14%減の60億5900万円だった。十八親和銀の山川信彦頭取は「ポートフォリオの入れ替えで減益となったが、要因は不良債権処理や本業が振るわなかったわけでもない。将来の増収に向けた取り組みであり、ポジティブにとらえている」と話した。



会見する山川頭取(11月13日、十八親和銀本店)

通期の連結純利益予想は、前年同期比で約2倍の615億円に修正した。前回予想から5億円増となる。10月に福岡中央銀行と経営統合した影響を踏まえ、負ののれん発生益215億円を特別利益に計上、国内の金利環境を踏まえた有価証券ポートフォリオ入れ替えなどの将来の収益確保やリスク低減を見込んだ。


五島久社長は「営業部門は引き続き好調を維持、市場部門も環境変化にしっかり対応したことで前年並みの最終利益を確保。おおむね順調な決算だったと評価している」と話した。

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