みずほFG、純利益24.4%増 23年4~9月期決算 通期目標は上方修正

2023.11.13 18:53
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決算を説明する、みずほフィナンシャルグループの木原正裕社長(11月13日、日銀)
決算を説明する、みずほフィナンシャルグループの木原正裕社長(11月13日、日銀)

みずほフィナンシャルグループ(FG)が11月13日に発表した2023年4~9月期の連結決算は、当期純利益が前年同期比24.4%増の4158億円だった。顧客部門と市場部門がいずれも堅調に推移したのに加え、円安影響も追い風になった。通期業績予想は当初の6100億円に対して68.1%と高い進捗となったことから上方修正。24年3月期の連結純利益は前年同期比15.2%増(期初予想比4.9%増)の6400億円を見込む。


連結粗利益は13.8%増の1兆3129億円。経費は、円安・インフレなどが押し上げたのに加え、海外を中心に成長領域へ資源投下したことにより増加。それでも、連結業務純益は21.6%増の5360億円だった。


与信関係費用は、78.1%減の110億円と低位に収まった。円安や物価高騰などが影響する企業もあることからフォワード・ルッキングな引き当てを194億円積み増した一方で、一部の取引先で戻入れ益の計上があったのが寄与。年度計画とする1000億円は据え置いた。


24年3月期の業績予想は堅調な本業収益と円安による増益効果を踏まえて引き上げた。銀行界では進捗率が高くても4〜12月期決算に上方修正する場合が多く、4〜9月期決算の発表時に引き上げるのは珍しい。会見した木原正裕社長は「為替や与信関係費用でダウンサイドリスクがあるものの、純利益6400億円の通期見通し(業績予想)は十分達成できる」と自信をにじませた。


好業績を受け、増配も発表。配当性向の目安とする40%を踏まえ、5月公表値から中間と期末をそれぞれ2円50銭引き上げ、各50円に。年間配当金予想を100円に増額した。

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