ほくほくFG、中間純利益72%増 特別利益や法人税減が寄与
2023.11.10 21:10
ほくほくフィナンシャルグループ(FG)が11月10日に発表した2023年4~9月期の連結決算は、純利益が前年同期比72.9%増の160億円だった。特別利益として企業年金の一部見直しによる退職給付信託の解約益が出たことや、有税引当金の無税化による法人税の減少が影響。過去10年の中間決算で3番目に高い水準となった。
本業のもうけを示すコア業務純益(除く投資信託解約損益)は傘下の北陸銀行、北海道銀行の2行合算で23.9%減の191億円。法人向けコンサルティングによる役務取引等利益が6.1%増加した一方で、海外金利上昇による外貨調達コストが重しとなり、資金利益は9.7%減の479億円となった。
貸出金残高(2行合算)は事業性や個人ローンが伸びたことで3.73%増の9兆6697億円。与信費用は貸倒引当金の戻入益の計上により、99億円減少した。中澤宏社長は「本業で取り組んできたコストダウンや、日常的な努力の結果が表れた」と述べた。
24年3月期の連結純利益予想は据え置き、170億円を見込んでいる。
関連記事
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 北陸銀と北海道銀、営業支援システム導入 年18万時間の作業削減
- 金融界、「隠れリース」特定に本腰 27年の新基準適用迫り
- 群馬銀、ストラクチャードファイナンス3年5.7倍 RORA向上に寄与
- 金融庁、決算書入手方法を調査 地域金融の実態把握へ
- 京都中央信金、理事長に植村専務が昇格 白波瀬氏は代表権ある会長へ
- 福井銀、野村証券と包括提携2年 預かり残高5000億円超
- 固定型住宅ローン、金利〝決め方〟見直し機運 参照指標「再検討」も
- メガバンク、上場廃止増えLBOローン好調 三菱UFJ銀は管理高度化
- 信金、店舗減少が小幅にとどまる 職員数推移との格差鮮明
- 地域銀・信金、NISA口座伸び悩む 3カ月の増加率1%