ひろぎんHD、9月純利益65%増の166億円 株式関係損益が改善
2023.11.10 20:20![会見で決算内容を説明する部谷社長(右)と広島銀の清宗一男頭取(11月10日、広島商工会議所)](https://img.nikkinonline.com/wp/wp-content/uploads/2023/11/onひろぎんHD決算会見.webp)
ひろぎんホールディングス(HD)が11月10日発表した2023年4~9月期決算は、純利益が前年同期比65%増の166億円だった。前年同期にあった保有株式の評価損拡大の反動と政策保有株の売却益で改善した株式関係損益が寄与した。
広島銀行単体のコア業務純益(投資信託解約損益を除く)は、同1.8%減の195億円。外貨調達費用の増加による有価証券収支の悪化や、対顧客向けデリバティブ収益の反動減が響いた。
国債等債券関係損益は12億5800万円の損失と、前年同期から7億1300万円改善した。株式等関係損益は前年同期の41億3100万円の損失から116億円増えて74億3600万円の利益を計上した。
同日会見した部谷俊雄社長は、有価証券運用について「今年度から3、4年かけて安定的かつ高い収益が確保できるポートフォリオを構築する。いままでは債券中心にしすぎた。利回り1%を目指す」と語った。
24年3月通期の連結純利益予想は前期比119%増の275億円を据え置いた。部谷社長は業績について「評価はまずまずの出来。シンジケートローンが増えたことなどから、やりたいことに対する成果が確実に表れてきている」と話した。
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