山口FG、9月期純利益10%増の136億円 資金利益や手数料関連が好調

2023.11.10 19:31
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決算会見で「地域の多様な課題を総合力で支援する」と語る椋梨社長(11月10日、本店)
決算会見で「地域の多様な課題を総合力で支援する」と語る椋梨社長(11月10日、本店)

山口フィナンシャルグループ(FG)が11月10日に公表した2023年9月期決算は、連結純利益が前年同期比10.7%増の136億円だった。貸出金利息などの資金利益や手数料関連利益が増えたほか、株式等関係損益の拡大が寄与した。


中間期純利益は期初予想に対し26億円上振れた。同日会見した椋梨敬介社長は「現中期経営計画(22~24年度)の順調な折り返しができた」と語った。


連結粗利益は前年同期比6.0%増の499億円。資金利益は同3.3%増の463億円、役務取引等利益は同13.3%増の94億9800万円と堅調な一方、その他業務利益は国債等債券損益などの不振を受けて67億1600万円のマイナス。コア業務純益(投資信託解約益除く)は同2.4%減の207億円となった。


株式等関係損益は前年同期のおよそ5倍の22億9800万円を確保。与信関係費用は12億2600万円と、前年同期から8億4000万円悪化した。


椋梨社長は中間期について「中小企業向け貸出金が増え、サステナブルファイナンス融資も上期に900億円実行額が伸びた」と評価した。


24年3月通期の純利益予想は前期比34.1%増の240億円を据え置き、中間期までの進ちょく率は56.5%となった。物価上昇や実質無利子・無担保(ゼロゼロ)融資の返済開始に伴う倒産件数の増加など不透明な環境を織り込んだ。

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