インサイト NTTデータエービック 西川社長

2021.10.01 04:00
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NTTデータエービックは、預かり資産を販売する地域金融機関を中心に、投資信託や保険に関するデータベースや評価資料、コンテンツの配信、販売パッケージまでワンストップで提供する。金融商品の評価・情報配信は90社、窓販・情報系システムは30社が採用するなど順調に伸ばしてきた。西川勇代表取締役社長(57)に戦略と展開について聞いた。
――会社の強みは。
「金融機関の預かり資産関連業務に必要なシステムや情報をすべて提供できること。制度変更時に対応するサービスを、自社で企画から設計まで手掛け、金融機関に提案できるプロ集団だ。NTTデータのグループ企業で、金融業界の各種インフラとの連携も容易に実現することができる」
――事業戦略は。
「金融界のデジタル化やアウトソーシングニーズに対応し、預かり資産業務に特化したデータ分析や文書管理サービス、スマホアプリへの機能を提供していく。API(データ連携の接続仕様)を利用した金融仲介サービス業らに向けたサービスも手掛けたい」
――新サービス提供は。
「金融機関などの販売会社が、預かり資産の提案時に活用する重要情報シートのサポートサービスを開発した。運用・組成会社から情報収集してシートを作成、顧客へ交付し電子閲覧できるシステムを用意。シートを基に、顧客の意向に沿った商品を一覧として表示する機能も提供する。12月には金融機関に導入を開始し、100社以上の利用を目指す。このシステム開発を基に、商品組成会社と販売会社をつなぐ文書管理プラットフォームも手掛けていきたい」
――金融機関への提言は。
「預かり資産業務は、リテール分野の中核業務となった。一方で、まだ多くの個人顧客は、銀行に資産形成の相談をする意識が育っていない。豊かな生活を支える資産形成を強力に推進してほしい」
(聞き手=小林 英治)

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