西日本FHD、23年9月純利益14%増の154億円 株式売却益が寄与
2023.11.07 19:40
西日本フィナンシャルホールディングス(FHD)が11月7日に公表した2023年9月期純利益は、前年同期比14.1%増の154億円だった。役務取引等利益の増加や国債関連収益の改善に加え、株式売却益の拡大が寄与した。24年3月通期の純利益予想は前期比7.9%減の240億円を据え置き、中間期の進ちょく率は64%に達した。
業務粗利益は前年同期比0.8%減の590億円。役務取引等利益とその他業務利益で資金利益の落ち込みをカバーした。経費は同3.7%増加した結果、コア業務純益は同14.9%減の195億円となった。株式等関係損益は70億300万円と、前年同期比の約5倍に拡大した。
中間純利益は期初予想の125億円に対して29億円上振れた。同日会見した村上英之社長は、「米国の金利上昇を受けて外貨調達などでマイナスの影響はあった」ものの、役務取引等利益や有価証券売却益などが好調だったとして「期初予想を上回る増益となり、順調に推移している」と語った。
このほか、発行済み株式総数の約1.41%(200万株)、20億円を上限に自己株式の取得も同日発表した。期間は12月末まで。西日本FHDは総還元性向の目安に当期純利益の40%程度とする業績連動型の株主還元方針を掲げている。
関連記事
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 地域金融機関、地公体貸出 割れる戦略 金利上昇で見直し加速
- 三菱UFJ銀、Netflixの独占放映で 独自調査を公表
- <お知らせ>「金融×スタートアップ Meetup」 ~スタートアップ支援の課題と在り方を考えるイベント~【参加無料】
- 福島銀、貸金庫サービスを廃止 26年3月末で
- 改革の旗手 藤原一朗・名古屋銀行頭取、「健康経営」で日本変える
- 高知銀、投信販売体制を再構築 営業店はマス層のみに
- おくやみ 濱詰健二氏が死去 小浜信用金庫理事長
- 埼玉県と県産業振興公社、業態超え新現役交流会 全国初、同一県の9機関協力
- 中企庁、成長企業の人材課題解決 中小機構が3事業本格化
- 東海東京FHD、地域銀と合弁証券好調 預かり資産3兆円突破