Merry GateHD 信金と保証業務で初提携 新審査活用し収益拡大
2021.10.01 04:00Merry Gateホールディングス(HD、東京都、加藤裕史社長)は10月1日、川崎信用金庫など3信金と提携し、個人ローン分野の保証業務を開始した。人工知能(AI)スコアリングモデルを活用し、幅広い顧客への保証で収益機会の拡大をサポートする。信金との保証取引は初。複数の信金と提携を検討中で、住宅ローン分野の提携機関は広がりそうだ。
提携するのはMerry GateHD傘下のMG保証。同社が独自に構築したAIスコアリングモデルは、働き方の変化や地域性なども踏まえた審 査モデル。一般的に、フリーランスやアーティストなどは審査が通りにくい。この審査モデルの活用により、承諾率が高まり、デフォルト率も下がる効果が期待できる。年収が融資要件よりも低い場合など、これまで金融機関が取り上げにくかった顧客層への提案が可能となる。
取引を開始した川崎信金は、個人ローン分野における新たな顧客層の拡大に位置付ける。業務部の瀧田恭介調査役は「住宅ローン利用時に他のローンを一定額合算できる商品性も大きい」と期待する。Merry GateHDの三谷元昭営業統括部長は「保証による金融機関と関係を強化し、デジタル戦略などもサポートしていく」と話す。