京都FGの投資子会社、30年度までに累計1170億円組成 11月始動
2023.11.01 18:55
京都フィナンシャルグループ(FG)の投資専門子会社社・京都キャピタルパートナーズ(京都市、KCAP)は、11月7日に営業を開始する。ファンド組成額はスタートアップと事業承継分野への投資を主軸に、2030年度までに累計1170億円を目指す。
KCAPは9月1日に設立。京銀リース・キャピタルの投資事業を引き継ぎ、現在の投資額は75億円。2024年初めには、100億円規模の事業承継型ファンドを追加する予定だ。
事業承継分野は、主に京都銀行の取引先への投資を想定する。グループのコンサルタント会社などと連携しながら投資先を支援する。
ベンチャー投資は、25年をめどにファンドを組成する予定。出資額は100億円規模とし、地元企業や政府系金融機関などからも出資も募る。京都大学や大阪大学発のベンチャーのほか、首都圏のIT企業にも幅広く投資する考え。
今後、KCAPの従業員は11人から約30人に拡大する予定。人材は京都銀の公募制度や外部採用で拡充する。
同社の竹中伸一社長は、「グループ会社のシナジーが高まれば当社の投資にも良い効果をもたらす」と話した。
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 中堅の外資生保、乗合代理店からの要求に苦慮 変額保険手数料で
- 地域金融機関、半数の250機関が預金減 金利戻りパイ奪い合い
- 八十二銀、AIモデル開発50種に 投信販売モニタリングも
- 広島銀、金利再来でALM改革 各部門の収益責任 明確に
- 多摩信金、住宅ローン168億円増 業者紹介案件が4割強
- 金融庁・警察庁、URL貼付禁止案を軟化 銀行界から反発受け 不正アクセス防止で
- 横浜銀や静岡銀など20行庫、生成AIの実装拡大へ 検証結果・最善策を共有
- カムチャツカ半島付近でM8.7の地震 一部金融機関の店舗で臨時休業
- 金融庁、障害対応の強化要求 クラウド利用拡大で
- あおぞら銀の中野さん、金融IT検定で最高点 専門部門との対話円滑に