【PR】第10回　豊かな人生を、健やかに過ごす～介護事業者の事業拡大を地域金融機関とともにサポート

商工中金は、シンジケートローンなどの取組みを通じて、地域金融機関と連携し、中小企業の金融の円滑化を図り、地域経済の発展に貢献しています。シリーズ「商工中金×地域金融機関　＃ともに支える　私たちのストーリー」の第10回は、商工中金下関支店が、有料老人ホームを新設したセービンググループを、西中国信用金庫、萩山口信用金庫、東山口信用金庫と協調して、シンジケートローン組成により、サポートした事例を紹介します。

■重化学、素材のまち　山口
山口県は昭和初期に石炭業、電気業が栄え、この頃から農業県から工業県に転換し、重化学工業を中心に大きく発展しました。現在は鉄鋼、石油、化学製品等の基礎素材型産業に加えて、輸送用機械の製造が盛んな地域です。またメカトロニクス・電子部品関連産業や、充実した港湾・空港・高速道路網を活かした流通業なども発展。さらに近年では医薬部品や環境分野の進出が目覚ましく、多くの医薬品製造施設が県内に立地し、年間の医薬品生産額は全国トップクラスとなっています。

■介護事業により地域に貢献する
今回紹介するセービンググループは、山口県下関市内でデイサービスや有料老人ホーム等を50拠点運営する介護事業者です。2022年にはIT総合戦略室を発足させるなどＩＴ・ＤＸを積極的に業務に導入し、間接労働時間や記録業務の削減に取り組みながら、利用者に寄り添った質の高いサービスを提供しています。2040年に高齢者人口は日本全国でピークを迎える見通しのなか、同社は介護業界を成長産業ととらえ、業容拡大を続けています。

■業容拡大に伴う、資金調達面の課題
全国平均を超えるスピードで高齢化が進む山口県では、高まる介護需要へ対応することが、県下の地域社会において共通の課題となっていました。

同社は、培ったノウハウを活かして下関市以外で運営する第1号の施設として、周辺エリアである山口県宇部市に、有料老人ホームの建設計画を進めることとしました。

本件を契機に、山口県中央部への進出を計画しており、拡大に向けた資金調達体制の構築が課題となっていました。

■地域金融機関とともに介護施設新設をサポート
商工中金は2021年2月に西中国信用金庫と「経営改善・事業再生」分野における業務提携文書を締結。文書締結を機に連携が増えていました。

セービンググループから相談を受けた西中国信用金庫は、商工中金に本件の連携を打診。安定した調達体制構築の観点から、萩山口信用金庫、東山口信用金庫も含めた４機関での対応を計画し、県中央部進出の契機となる宇部市での本件プロジェクトへの対応を、協調して進めることとしました。

商工中金は現地訪問や経営者等へのヒアリングを通じた事業性評価を実施し、同社の強みや財務上の課題を各機関と共有。有料老人ホームの新設が、企業価値の向上ならびに介護や雇用創出等、社会課題の解決につながるとの判断に至りました。2023年3月、西中国信用金庫と商工中金が共同アレンジャーを務め、萩山口信用金庫、東山口信用金庫が参加して、総額5億5000万円のシンジケートローンを組成しました。

組成に際しては、商工中金の支店担当が講師となり、商工中金本部（ソリューション事業部）のサポートを得ながら、参加機関合同の勉強会を複数回実施するなど、審査面のみならず、シンジケートローン業務に係る実務面もサポートしました。本件はNHK山口放送局のニュースで「3信金と商工中金の県内初の協調融資」として採り上げられました。

施設外観 施設内観

本取組みがきっかけとなり、2023年5月に3信金との間でシンジケートローン業務に係る連携文書を締結しました。同分野におけるノウハウ提供、連携強化を相互に確認し、2023年9月には連携締結後の第1号案件となるシンジケートローンを組成、今後のますますの連携強化が期待されます。


（西中国信用金庫コメント）
本件は山口県下の3つの信用金庫がシンジケートローンにより協調対応するという希少な案件となりました。お客さまと各金融機関とのリレーションも一様ではない中、商工中金よりシンジケートローンでの取組みのご提案があったことにより審査面や実務面でも有益な連携ができ、円滑に協調体制構築ができたことでお客さまの課題解決に資する取組みにつながったと思います。

（セービンググループ様コメント）
高齢化が進む中、新たなエリアへ進出を考えていた折に、商工中金様よりシンジケートローンの提案をして頂きました。西中国信用金庫様、萩山口信用金庫様、東山口信用金庫様も含めた4機関が相談を受けてくださり、無事計画をすすめることができました。今後もエリアを限定せず幅広く事業展開を広く行っていきたいと思います。宜しくお願い致します。

商工中金では、今後ともお客さまの課題解決に繋がる金融面のサポートに加え、地域金融機関と連携し、中小企業組合や中小企業の皆さまとともに歩んでまいります。

齊藤 基 氏（サイトウ　モトイ）
商工中金　下関支店　

セービンググループ様とは、何度もご面談をさせて頂き、経営者の方の思いや取組み、業界内での強み等を深く知ることができました。
その中で、地域社会の課題解決に貢献する本事業に対し、地域金融機関の皆さまと共にサポートができたことを大変嬉しく思っております。
引き続き中小企業の皆さまの課題解決と企業価値向上に貢献できるように、邁進してまいります。

2018年４月入社         金沢支店
2022年10月  下関支店（現職）

＜マイ・パーパス＞
変化を受け入れ共に成長する。