「人」「組織」「環境」をつくる 片岡・コンコルディアFG社長
2023.10.13 04:40
経営戦略と連動したグループ人財戦略を打ち出したコンコルディア・フィナンシャルグループ(FG)。新たな「人財ポリシー」やソリューションカンパニーの実現を目指す取り組みを片岡達也社長(56)に聞いた。
◇
――人的資本経営が求められている。
「企業において最大の資本が”人”であることは変わらない。重要なことは、人財戦略と経営戦略をしっかりと紐づけること。この点が大きく異なる」
――具体的には。
「基本方針『人財ポリシー』、人財ポートフォリオ構築に向けた『人財戦略』を新たに策定。全役職員が趣旨を理解すること。ステークホルダーにはどのような人財を育成し、企業価値向上・成長につなげるかを示した。計画期間の2027年度までに、『人づくり』『組織づくり』『環境づくり』に取り組む」
――重視する点は。
「『地域に根ざし、ともに歩む存在として選ばれるソリューション・カンパニー』を目指すなかで、重要なのは”提案力”だ。本部専担部署だけでなく、営業人員の質と量を増強し、『ソリューション収益力の強化』につなげる。法人・個人部門で『スキル認定制度』を導入、可視化し1人当たりの研修時間や費用も増やした」
――専門分野は。
「市場・国際、IT・デジタルなど専門分野は入社時から配属し、計画な人事ローテーションで長期的に育成。また、高度な公的資格の『プラチナタレント認定制度』や、高い専門性の『プロ人財制度』も導入した」
――社員へ期待することは。
「5年後、10年後になりたい自分、目標をしっかりと持って挑戦してほしい。その思いを制度が必ず後押ししてくれる」
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