【PR】第9回 「おいしい!」を通じて、復興を後押し~福島産米を活用したパックご飯の新工場建設をサポート

2023.10.10 11:40
商工中金×地域金融機関 #ともに支える 私たちのストーリー
メール 印刷 Facebook X LINE はてなブックマーク


商工中金は、シンジケートローンなどの取組みを通じて、地域金融機関と連携し、中小企業の金融の円滑化を図り、地域経済の発展に貢献しています。シリーズ「商工中金×地域金融機関 #ともに支える 私たちのストーリー」の第9回は、商工中金福島支店が、パックご飯の製造工場を新設する株式会社相馬屋を、いわき信用組合をはじめ相双五城信用組合、東邦銀行と協調して、シンジケートローン組成により、サポートした事例を紹介します。



■豊かな自然と歴史、伝統が受け継がれる福島
福島県は日本で3番目の広大な面積を持つ、緑豊かな都市です。大きく3方部に区分され、豊かな自然と歴史、伝統が受け継がれる「会津地方」と花と果物が魅力の「中通り」、太平洋に面した温暖な気候の「浜通り」と言われています。県内各地で温泉が湧き、海の幸や山の幸にも恵まれており、それぞれの地域と四季によって魅力溢れる都市です。



■全国へ安心・安全な米を届ける
今回紹介する相馬屋は、1923年(大正12年)にいわき市で創業しました。主に米の卸・小売を手掛け、大正時代から現在に至るまで、地元の食を支えてきました。「誠実な商いでお客様に喜んでいただく。」を経営理念とし、お客さまの立場から見た商品づくりやサービスを核としています。同社の精米工場は、2018年6月に精米工場の工場管理基準であるHACCPを取得。「つきたて宣言」「安心宣言」「品質宣言」「おいしさ宣言」「安さ宣言」の5つの宣言をして、安心・安全な穀物を消費者に届けています。






■地元産米を活用し復興へ貢献する
同社が所在する福島県浜通り地方は、2011年の東日本大震災に伴い発生した福島第一原発の事故により、長きにわたり大きな影響を受けていました。特に、避難等を余儀なくされた被災12市町村(※)では、元々稲作が盛んだったにもかかわらず、営農再開が進んでいないことが課題となっていました。

(※)福島県田村市、南相馬市、川俣町、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村、飯館村


こうした状況下で同社は、昨今出荷数が伸長しているパックご飯に着目。被災12市町村の営農再開及び復興を後押しするため、地元産米を活用したパックご飯の製造工場の新設を計画しました。風評被害や米の需要低下を背景とした売上減少に歯止めをかけ、生産・流通・販売が一体となった産地形成への貢献を決めました。



商工中金 米 新商品



■地域金融機関とともに工場新設をサポート
新工場の建設は大規模な設備投資となることから、商工中金は、現地訪問や経営者、プロジェクト参画企業へのヒアリング等を通じた綿密な事業性評価を行いつつ、地元の金融機関とともに事業計画の策定サポートならびに計画の検証を行いました。

また、安定した協調体制を構築する観点から、商工中金といわき信用組合が共同アレンジャーを務め、相双五城信用組合、東邦銀行が参加するシンジケートローンを組成し、資金調達をサポートしました。

同社は調達した資金を活用し、福島県双葉郡楢葉町の楢葉南工業団地内にパックご飯製造工場を新設。2023年12月より工場が本格稼働する予定です。



工場完成予定図

 



建設中の様子 見学者が大きな窓から製造の様子を見ることができます



(相馬屋コメント)
2011年の東日本大震災と原発事故で福島県の浜通りは大きな被害を受けました。津波で家を流され、亡くなられた方も多くいて、痛ましいことです。
創業100年の年に社会に恩返しできるようなこと、原発事故の被災12市町村の稲作営農の復興のお役にたてるよう、パックご飯工場の建設を思い立ちました。小さな小舟で大海原に漕ぎ出すようなものですが、協力してくれる若いスタッフの力を信じ挑戦します。
商工中金山下様をはじめ各金融機関様のご理解とご支援をいただき、今日を迎えることができました。
感謝申し上げます。


(いわき信用組合コメント)
いわき信用組合は、福島県いわき市に本店を置く信用組合です。2022年7月に経営理念を刷新し、「私たちは地域で暮らすすべての人が幸福(しあわ)せになることを願って行動する」という新たな経営理念のもと、浜通り地方の企業支援を行っております。その中で、被災12市町村の営農再開に貢献しうる案件にこうした形で参画できたことは、非常に嬉しく思っております。今後も、金融機関同士連携しつつ、地域活性化に向けた取り組みを継続してまいりたいと思います。



■美味しいお米を世界に
パックご飯の人気は日本だけにとどまらず、米国でも需要は急拡大しています。特に、炊飯器を持たない家庭や、ホテルなどの食事を提供する施設での需要が増加していますが、現地では、米どころのカリフォルニアにおける干ばつの影響で、米価が高騰しています。今後も米価は高止まりする見通しであり、各所からパックご飯の輸出に注目が集まっています。同社は輸出に関心が高く、従前より海外の展示会への出店も積極的で近い将来同社が製造したパックご飯が海外の食卓にのぼることも期待されます。

商工中金では、今後ともお客さまの課題解決に繋がる金融面のサポートに加え、地域金融機関と連携し、中小企業組合や中小企業の皆さまとともに歩んでまいります。


 


山下 偉大 氏(ヤマシタ タケヒロ)
商工中金 福島支店 



本件の取り組みをさせていただいたのは約1年前となりますが、佐藤社長の「福島県の震災復興を応援したい」という熱い想いに共感しながら、案件に関与させていただいたことを覚えております。同社及び関係各所とも議論を重ね、ご提案がまとまった時は、感慨深いものがありました。しかし、工場建設がゴールではなく、操業が安定し、福島県産米が日本全国ひいては世界各国に販路が確立されていくことが肝要だと考えております。今後も、最終的なゴールに向け、微力ながらサポートさせていただきたいと思います。



2015年4月入社        福山支店
2019年10月        人事部研修室
2019年12月    福島支店(現職)


<マイ・パーパス>
冒険心を持ち続け、自発的に新たな業務に挑戦し、自己成長を実現するとともに、周囲の人に好影響を与えられる存在となる。


 

すべての記事は有料会員で!
無料会員に登録いただけますと1ヵ⽉間無料で有料会員向け記事がご覧いただけます。

有料会員の申し込み 無料会員でのご登録
メール 印刷 Facebook X LINE はてなブックマーク

関連キーワード

商工中金×地域金融機関 #ともに支える 私たちのストーリー

おすすめ

アクセスランキング(過去1週間)