財務省、10年債を0.8%に引き上げ 10年ぶり高水準
2023.10.03 14:06
財務省は10月3日、同日入札後、翌4日に発行する10年物国債の表面利率を年0.8%に引き上げると発表した。10年物国債の同利率が年0.8%となるのは、2013年10月以来10年ぶり。市場の実勢に近い水準に見直した形だ。
10年物国債の表面利率は、市場の金利変動幅が大きい場合などを除き、原則四半期ごとに見直している。10月発行分はその見直し期となっており、前回23年9月発行分の年0.4%から、40ベーシスポイント引き上げた。
日本銀行では7月、イールドカーブ・コントロール(長短金利操作)の修正を決定。長期金利の変動幅の上限を1.0%に改めたことで、長期金利が上昇していた。足元の10年債利回りは、0.75%前後で推移。
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