信販大手2社、初の統合報告書発行 長期ビジョン伝える
2023.09.29 20:18信販大手のジャックスとオリエントコーポレーションは9月29日、それぞれ初めて統合報告書を発行した。非財務情報の開示を求める声に応え、開示情報を充実させ、より長期的な企業のビジョンを機関投資家などステークホルダーに伝える。
両社がこれまで発行してきた一年の経営や財務状況を伝える「アニュアルレポート」を〝昇格〟させた形となる。統合報告書は経済産業省の「価値協創ガイダンス」をもとに作成し、ビジネスモデルの全体像や企業の成長ストーリーを社内外に共有できる。ステークホルダーとのより深い対話につながるため、機関投資家など国内外の株主から要望があった。
統合報告書には、新たに二酸化炭素(CO2)排出量といった非財務情報や、座談会形式で社外取締役の役割を伝えるコンテンツなどを盛り込んだ。ジャックスは9月28日にホームページをリニューアルし、ステークホルダーとのコミュニケーションに注力する。オリコは2022年6月の監査等委員会設置会社への移行を契機に情報開示の強化に取り組んでいる。
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 一部地域銀、レビキャリ活用に悩む 金融庁から強い働きかけ
- 片山さつき財務・金融担当相 積極財政で力強い経済成長
- 住宅ローン、物件高騰で長期・大口化 利上げ耐性にもろさ
- 信金、メール運用の見直し検討 犯罪対策や内部監査強化
- 城南信金と京都中央信金、生成AIの共同研究会 キックオフイベント開催
- 大手信金、内々定者交流で辞退減 「転勤なし」ニーズ合致
- みずほFG、内定辞退率10ポイント改善 役員が交流、〝距離〟縮める
- SBI新生銀、地銀向けにデジタル資産テーマのセミナー 87行217人が参加
- 経産省、人的資本経営の成果を共有 しずおかFGやCCIGが発表
- 信金、人材紹介支援広がる 「スキマバイト」活用