愛知信金、県内初CLO融資、見込み実行額5億円

2023.10.02 14:00
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愛知信用金庫(名古屋市、本多英明理事長)は、10月2日からCLO(ローン担保証券)スキームを活用した無担保・無保証融資の取り扱いを開始した。愛知県内に本店を置く金融機関で同商品を扱うのは初めて。見込み実行額は5億円で、数週間での達成を想定する。


CLOの発行は日本政策金融公庫。同信金はプロパー性の融資として実行できるため、取引先の資金繰りを支援する。


募集枠数に対して約4倍の需要見込み先に推進する。融資取引がある全事業先から実行可能と判断した先を事前に明確化し、そこからメイン先や要注意先、過去にプロパー融資の相談を受けた先などを考慮した。


鈴木勝也理事は「経営者は金融機関のプロパー融資を事業継続性評価のシンボルと捉えており、企業ブランドの向上へ関心は高い」とみる。


通常のプロパー融資実行では、厳正な審査を経て承認する必要があるため、営業店は数回の顧客面談後に資料作成で4時間以上費やす。同商品は、日本公庫に貸付債権の信用リスクを移転できるため、リスクとともに業務負担を軽減できる。


鈴木理事は「実質無利子・無担保融資の返済本格化で資金繰り支援の必要性が高まっている。今後も日本公庫との協調支援で企業存続を後押しする」と話す。

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