熊本県信保協、生産性向上を指南 モデル企業で現場実習
2023.09.28 19:05
熊本県信用保証協会は9月28日から、経営コンサルタントのPEC協会(岐阜県)と連携して中小企業の生産性向上を目指す「カイゼン塾」を始めた。モデル企業に訪問し、約5カ月間で生産ラインの改善に取り組むことで自社の経営改善の手法を習得してもらう。
講師は、PEC協会の本多亨代表取締役主任研究員。参加するのは、地元企業の経営者や現場のリーダーなど10人。2024年1月まで現場実習などに取り組み、自社の課題改善につなげる。
モデル企業は、お弁当の惣菜を製造販売する「ヒライ」(熊本市)。今回、改善するのはお弁当などの盛り合わせを行う製造ラインと肉の加工ライン。参加者は稼働時間や人員配置、工数などで効率化できるポイントを検討する。現場に足を運び、実践型で生産性向上の手法を学ぶ。
同信保協の森勉理事保証部長は、「生産コストの削減やムダを省くポイントなどを現場実践型の研修で習得していただき、経営基盤の強化を実現してほしい」と話す。
今後、3回の現場実習をし、24年1月に成果発表会を行う。