企業の人手不足感が過去最高に 福岡財務支局まとめ
2023.09.13 18:22
福岡財務支局は9月13日、北部九州地区(福岡県・佐賀県・長崎県)の7~9月期「法人企業景気予測調査」を発表した。景況判断BSIは、全産業で2.8%ポイントとなり、2期連続の「上昇」超となった。従業員数判断BSIは全産業で36.7%ポイントの「不足気味」超となり、2004年の調査開始以来、過去最高水準に高まった。
調査時点は8月15日で、572社から回答を得た。業種別では、製造業は11.4%ポイントの「下降」超。非製造業は8.2%ポイントの「上昇」超となった。
製造業で「上昇」超に寄与した業種は、情報通信機械器具など。「下降」超に寄与したのは、非鉄金属や電気機械器具などで、「PCやスマートフォンの受注が落ち込んでいる」との声が聞かれた。
人手不足感は非製造業で強く、非製造業の従業員数判断BSIは40.2%ポイントの「不足気味」超となり、全産業を3.5ポイント上回った。「不足気味」超に寄与した企業からは「求人を出しても応募が無い」「経験者が不足している」などの声があった。
同日会見した吉田有祐経済調査課長は、「管内経済は持ち直しているが、海外経済の動向などを注視していきたい」と述べた。
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