いまさら聞けない時事用語 REIT(リート)

2023.08.27 04:30
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「Real Estate Investment Trust」の略語。不動産投資信託を意味する。日本の不動産投信は、「Japan」の頭文字をとって「J-REIT(ジェイリート)」と呼ぶ。投資家から広く集めた資金で賃貸用不動産を取得し、そこから得た賃料収入を元に投資家に分配する金融商品だ。REIT(リート)
 米国で1960年代に誕生し、90年代に急速に拡大した。米国リートは世界の時価総額の約7割を占める最大の市場。日本では2001年9月に市場が創設され、22年の歴史がある。7月末時点のJリート市場の時価総額は約15兆8000億円。60銘柄が上場している。
 日本の場合、リートを運用する不動産投資法人は、基本的に利益の90%超を分配すれば法人税が課税されない。そのため、高い分配金が魅力の一つだ。また、原則として不動産開発は行わず賃貸事業に特化しているため、収益が安定しやすい特徴もある。
 国内リートが保有する物件はオフィスが最も多く、時価総額の約3分の1を占める。ただ、その比率は低下傾向にあり、EC(電子商取引)市場を支える物流施設や、インバウンド需要の追い風を受けるホテルのウエートが高まりつつある。

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