トマト銀高梁支店、お好み焼き店へ次々提案 新名物にジビエ肉

2023.08.21 04:30
マッチング支援 事業者支援
メール 印刷 Facebook X LINE はてなブックマーク
トマトやジビエを使ったお好み焼きの試食会に参加した幡上支店長(左、7月27日、高梁市)
トマトやジビエを使ったお好み焼きの試食会に参加した幡上支店長(左、7月27日、高梁市)

「高梁市に名物を作りたい」――。トマト銀行高梁支店(幡上浩一支店長=職員13人、うち渉外2人。パート1人)は、企業の実態を把握する本業支援に注力する。同行と高梁市の地方創生協定に基づき、地域経済の活性化に奔走。取引先と丁寧な関係を築き上げ、新たな取り組みを次々と提案している。


お好み焼き店「にこにこ亭」には、取引開始から半年間で五つの提案をした。その一つが、同市の名産品「たかはし桃太郎トマト」とジビエ肉を使ったメニュー開発だ。集客力を高めるだけでなく、規格外トマトの廃棄問題や鳥獣被害の解決も狙った、“一挙三得”のアイデアを提案した。


7月27日、事業者を集めた試食会を実施した。盛り付け方や肉の切り方などを同店の行員らも吟味した結果、ジビエ肉を使った焼きそばが、新メニューに決まった。肉の仕入れについては、ジビエを猟銃・販売するNPO団体「森の番人」とのマッチングが成立。材料の安定確保のめどもつけた。


「全メニューを制覇したら、裏メニューが食べられる仕組みがあったら面白くないですか」。渉外係の岡本翔真さんはスタンプカードを導入し、リピート客を増やすアイデアを提案した。スタンプカードは岡本さん含め現在50人ほどが利用しており、裏メニューをかけて通い詰める人が増えているという。このほか、デザイナーを紹介し、分かりやすいメニュー表も新たに作成した。


柔軟な発想を生み出すため、大切にするのは支店内の雰囲気。渉外は帰店後すぐに役席や支店長と情報を共有。幡上支店長は「営業会議の方針は、早く・短く・何度でも。5分10分の立ち話でも良いので、部下のアイデアを聞き逃さないよう努めている」という。22年度下期には渉外1人当たり31件のビジネスマッチングを成立させ、同年度上・下期とも優秀店表彰を受賞した。


23年6月末業況=預金191億6500万円、貸出金77億8000万円。


すべての記事は有料会員で!
無料会員に登録いただけますと1ヵ⽉間無料で有料会員向け記事がご覧いただけます。

有料会員の申し込み 無料会員でのご登録
メール 印刷 Facebook X LINE はてなブックマーク

関連記事

人事異動 トマト銀行(2024年2月1日)
人事異動 トマト銀行(2023年11月1日)
人事異動 トマト銀行(2023年10月1日)
人事異動 トマト銀行(8月1日)

関連キーワード

マッチング支援 事業者支援

おすすめ

アクセスランキング(過去1週間)