住友生命など 健康スタートアップ支援 大阪府のプロジェクトに参画
2023.08.03 12:05
大阪府が中心となって取り組む「次世代スマートヘルス スタートアップ創出プロジェクト」のキックオフ式典が8月2日に開かれた。大阪府が主体で設立した「デジタルヘルスファンド大阪」に出資する金融機関が出席した。
ファンド規模はおよそ20億円。大阪でヘルスケア事業を展開する予定のあるアーリー期のスタートアップが投資対象。住友生命保険が最高の5億円を出資し、三井住友信託銀行や池田泉州銀行、三井住友海上火災保険なども出資する。
次世代スマートヘルスは、「SaMD(サムディー)」と呼ばれる治療・予防アプリなどの、デジタル技術を活用したヘルスケアサービスのこと。式典に出席した大阪府の吉村洋文知事は「デジタルヘルスは社会から要請されたビジネス分野」とプロジェクトの意義を語った。
国や大学、経済団体が参加し、スタートアップに対しての技術支援や、ファンドへ情報提供する「ラウンドテーブル」も始動。今後はファンド(資金面)とラウンドテーブル(技術面など)の両輪で新興企業をサポートする。
出資者を代表して挨拶した住友生命の高田幸徳社長は「今回のファンド出資は、昨年9月に大阪府と宣言した共同プロジェクトの柱の一つ。大阪府のウェルビーイングに貢献したい」と意気込んだ。