三井住友FG、比商業銀に追加出資 持ち分適用会社に
2023.07.31 18:50三井住友フィナンシャルグループ(FG)は7月31日、フィリピンのリサール商業銀行(RCBC)に追加出資を行ったことを発表した。傘下の三井住友銀行が約270億フィリピンペソ(約700億円)で普通株式15.01%を追加取得したことで株式持分は合計20.0%になり、持ち分法適用会社となった。
今回の追加出資により、比国におけるカード事業やデジタルバンクなどフルラインナップの金融サービスを提供することでローカルビジネスの強化を図る。また、海外進出を目指す三井住友銀の取引先支援も充実させる。
アジアにおいて、現地企業と連携により収益拡大を目指す「マルチフランチャイズ戦略」の一環。三井住友銀は2021年6月にRCBC株式を4.99%取得していた。RCBCは22年上期の純利益が約61億フィリピンペソ(約150億円)と、比国内銀行で業界7位の位置にいる。三井住友FGは資本増強によりRCBCのデジタル分野への投資や支店網増強に向けた人材採用をサポートし、中長期的に国内トップクラスの銀行に育てる考え。