大阪府内7信金、特殊詐欺防止で連携 70歳以上に引き出し制限

2023.07.12 21:06
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大阪府内の7信用金庫は、8月2日から特殊詐欺防止対策でキャッシュカ―ドの引き出し機能を一部制限すると決めた。大阪府信用金庫協会(髙井嘉津義会長=大阪信用金庫理事長)が7月12日に発表した。


大阪府警察によると、2023年1月から5月末までの府内特殊詐欺は1252件、被害額にして約15億円に上る。内訳は還付金詐欺が478件、架空請求詐欺316件、キャッシュカード詐取盗211件など。同府警から詐欺防止で協力要請を受けていた。


府内7信金が連携して対応するのは、キャッシュカード詐取盗による不正引き出し。金曜日にカードを騙して盗み、金融機関が休みの金曜夜から月曜日未明に、コンビニATMなどから4日間で計200万円詐取する被害が増えていた。


具体的には70歳以上で、1年以上口座開設する信金以外の金融機関やコンビニのATMで現金の引き出しを利用していない人。該当者は、他行庫・コンビニATMでの引き出し額が、1日当たり5万円までに制限される。なお、顧客が制限解除を希望する場合は窓口で変更する。


大阪府信金協会は「府内に本店を置く7信金が協力して取り組み、被害の縮減に取り組む。共通ポスターやホーページで周知していく」としている。


7信金は、大阪、大阪厚生、大阪シティ、大阪商工、永和、北おおさか、枚方の各信金。

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