京都信金、トリノ工科大と提携 日伊の企業つなぐ

2023.07.12 15:44
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ジャパンハブ開設セレモニーでテープカット。 (左から)ジャンルイジ・ベネデッティ駐日イタリア大使、グイード・サラッコトリノ工科大学学長 、榊󠄀田理事長(7月11日)

京都信用金庫(京都市、榊田隆之理事長)は7月11日、京都市中京区のQUESTIONでイタリア・トリノ工科大学との提携および同大学の日本拠点(ジャパンハブ)開設に関するセレモニーを開催した。 


トリノ工科大ジャパンハブは、環境リスクや少子高齢化、文化遺産の保全など日本とイタリア共通の課題に協力して取り組み、持続可能な社会の実現を目指すことを目的に開設された。関西医科大学や京都工芸繊維大学を始め大学や民間企業と連携していく。産業、学術、教育の3つの分野の活動を行う。 


京都信金は、主に産業の分野で協力する。具体的には、同信金の強みである中小零細企業との取引ネットワークを活かし、トリノの中小零細企業とのマッチングを行う。同大学の持つ技術や知識のほかトリノの中小零細企業が得意とするデザインや技術、製品なども同信金の取引先に紹介していく。また、取引先の製品やサービスをイタリアへ紹介するなど販路拡大にも協力。榊田理事長は「京都の中小零細企業とトリノとをつなぐお手伝いをしていきたい」と抱負を語る。 


ジャパンハブは京都市左京区に置かれ、教授が2人常駐するほか数十人の教職員が利用する。 


京都信金と同大学との縁は、「修学院支店の元支店長が利用するバス停で京都工芸繊維大や同大学などで教鞭を振るうジュセッペ・ペッツォッティ教授と顔を合わせることが多く、よく会話していたことがきっかけ」(榊田理事長)という。


トリノ工科大グイード・サランコ学長は、京都に拠点を置く理由として「トリノと京都にはいくつもの共通点がある。人口や経済規模、伝統文化の発信地であること、また大学が多いという点も」と話す。マルコ・プレンチペ・在大阪イタリア総領事は「このプロジェクトはイタリアの政府機関も重視している。今後の成果に期待している」と語った。



流暢な英語で挨拶する榊田理事長と聞き入る門川大作京都市長(7月11日)

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