「Web3」認知度3割 利用は暗号資産・メタバース・NFT ビットバンクが調査
2023.07.12 12:15
近年、金融界や産業界が注目する「Web3」の認知度は3割にとどまることが、暗号資産取引所を運営するビットバンクの調査で分かった。一方、認知している人のうち、理解度は約7割と高い結果となった。興味・関心のある層には浸透しているが、すそ野の拡大が課題となりそうだ。
「メタバース」がWeb3から連想するものとして4割超が挙げ、首位になった。次いで多かったのは「暗号資産」「NFT(非代替性トークン)」だった。利用した経験があるサービスでは、「暗号資産」が28.4%と最も多かった。
ビットバンクはWeb3の認知・理解度などを調べるため、6月2〜8日にインターネット利用者を対象にウェブアンケート調査を実施した。有効回答数は547人。
■結果の詳細は以下の通り。
Q1: Web3 という言葉を知っていますか?
「はい」と答えた人が全体の33.1%に対し、「いいえ」は66.9%だった。
Q2: Web3の理解度はどのくらいですか?
Web3を知っている人のうち、理解している人(「十分理解している」「だいたい理解している」の合計)は69.5%。理解していない人(「あまり理解していない」「全く理解していない」の合計)は30.6%だった。
Q3: Web3 と聞いて何を連想しますか? ※複数回答
Web3を知っている人に何を連想するか2つまで聞いたところ、「メタバース」が最も多く42.1%。「暗号資産」「NFT」は同率の26.8%だった。一方「何も連想しない」は10.5%。
Q4: 個人が Web3 のサービスを利用するにあたり、まずすべきこととして、何を思い浮かべますか? ※複数回答
Web3サービス利用の手始めとして思い浮かべるものを2つまで聞いたところ、「暗号資産取引所の口座開設」(23.7%)、「NFTの購入」(21.6%)をあげた人が多かった。一方「わからない」は17.9%。
Q5: Web3 に関連するサービスですでに始めたものはありますか? ※複数回答
すでに利用しているサービスについて、Web3を認知している人に2つまで聞いた。「何も始めていない」が32.1%。始めている人のなかには「暗号資産」(28.4%)、「メタバース」(27.4%)、「NFT」(19.5%)が上位にランクインした。
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