大銀協、課題〝設定型〟伴走支援でセミナー

2023.07.05 21:39
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講演する森氏(壇上、7月5日、大阪市北区の大阪銀行協会)

大阪銀行協会は7月5日、「地域金融の未来~中小企業支援施策の最新動向と課題設定型の伴走支援」をテーマにセミナーを開催した。「銀行の日(7月1日)」記念講演も兼ねている。


講演したのは、日本金融人材育成協会長の森俊彦氏。コロナ禍や国際紛争などVUCA(変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)な環境だからこそ、中小企業は未来に向けて持続的に稼ぐ力が必要。そのための自己変革と、それを支援する金融機関の伴走力について解説した。


森氏は、最新の中小企業行政と金融行政を踏まえ、中小企業が自社の課題を認識・把握し、その解決に向けて伴走する「課題〝設定型〟の伴走支援」を提案。「現状を可視化するローカルベンチマークと、未来(稼ぐ・変革)を可視化する経営デザインシートの併用が大切。未来のありたい姿への移行期間は〝事業再生〟期間になる」と説明した。


また、森氏は「金融検査マニュアルは2019年に廃止された。未来への道筋が見えたら、積極的に金融支援をすべきだ。業績改善すれば引当金戻し益が利益になる」と明快に語った。

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