三井住友カードとJCB、福岡で交通のタッチ決済拡大 「世界水泳」で弾み
2023.07.05 17:03三井住友カードやジェーシービー(JCB)が九州旅客鉄道(JR九州)と行っている公共交通機関のクレジットカードによるタッチ決済の実証実験で、7月12日から対象の鉄道駅を5駅から50駅に拡大する。同月14日から福岡市内で開催される「世界水泳選手権2023福岡大会」が導入を加速させる起点となった。
対象駅は鹿児島本線の門司港駅~久留米駅間の全49駅と、同月22日から香椎線の無人駅である海ノ中道駅。駅に設置されたタッチ決済対応の自動改札機やポール型端末を通じて、タッチ決済に対応したクレカでの入出場が可能になる。
世界水泳は7月14~30日に開催。同市ではアジア初開催となった01年以来22年ぶりとなる。世界約200カ国・地域から約2400人が参加。来場者数は40~50万人とみられ、市内4拠点での観戦や、大会を通じたインバウンド観光などの需要を見込む。
同様の実証実験を全3路線・36駅に展開している福岡市地下鉄は6月に月間利用件数が12万件と、3月比で約5.4倍に伸びた。さらに、7月7日からタッチ決済による地下鉄乗車を1日最大640円にするサービスを開始する。1日の乗車料金の合計金額が基準を超えた場合、自動的に1日乗車券と同様の金額を請求する国内初の取り組み。インバウンドの乗車券に関する問い合わせが増えていることから、窓口の混雑緩和対策として手を打った。西日本鉄道も福岡市内を含む一部駅でタッチ決済に対応するなど、福岡市でクレカ乗車が広がっている。
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