西日本シティ銀、ファンドで事業承継支援強化 40億円規模へ
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西日本シティ銀行は6月30日、NCBキャピタルと共同で「NCB九州活性化3号ファンド」を設立した。後継者不足に悩む地場の中堅・中小企業の事業承継支援に特化し、ファンド総額は2023年12月末までに40億円以上を目指す。
投資対象先は九州地区を中心とした営業エリア内の企業。同行は同様の1号、2号ファンドを組成し計14社に投資したが、約8割が事業基盤の改善など成長資金向け投資で占めていた。今回は事業承継に課題を抱える企業に焦点を当てる。
ファンドの運営主体はNCBキャピタルで、存続期間は8年間。現在までの総額は22億円。出資者である九州地区の事業会社などと投資先の検討や出口戦略で連携する。
また、投資後は同行グループのリソースを活用した人材紹介やコンサルティングなどでサポート。プライベート・エクイティ(PE)ファンドや事業会社との協調投融資も検討する。