京都中央信金、純利益123億円 融資拡大でコア業純27%増
2023.06.29 18:36
京都中央信用金庫(京都市、白波瀬誠理事長)が6月26日発表した2023年3月期決算は、当期純利益が前年同期比2.36%増の123億円となった。コア業務純益は法人融資の拡大を主因に27%増の198億円だった。
貸出金は、前年同期比975億円(3%)増の3兆2171億円。不動産業や設備投資資金など法人向けが牽引した。取引先の本業支援に伴う融資も積極的に取り組んだ。貸出金利回りは同0.01%上昇し1.12%。利息収入は355億3900万円で前年同期比11億9000万円増えた。
預金残高は1%増の5兆3330億円。預金、貸出金残高はともに過去最高となった。
与信コストは13億円で前年同期比3億円増加、自己資本比率は同0.10ポイント低下し10.83%。不良債権比率は同0.02ポイント低下の2.11%。
今期の見通しについては、賃上げによる人件費などのコストアップが見込まれるが、「業務の効率化によって前期以上の当期純利益を確保していきたい」(井上克巳常務)と話す。