【PR】第8回 もう一人のわたし ~海外決済資金をサポートし新しいドール文化を広める

2023.07.01 04:50
商工中金×地域金融機関 #ともに支える 私たちのストーリー
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商工中金は、海外の需要を自らの成長に取り込んでいく企業に対して、総合的な海外展開ポートを行っています。シリーズ「商工中金×地域金融機関 #ともに支える 私たちのストーリー」の第8回は、商工中金京都支店が京都信用金庫と協調し、株式会社ボークスに対して、債務保証スキームを活用したインパクトローンの事例をご紹介します。



京都府京都市は、世界でも有数の観光都市として有名ですが、ものづくり企業が多い都市としても知られています。1つの産業に偏りがなくバランスよくさまざまな産業が根付いており、特に製造業は長い歴史の中で伝統技術が受け継がれる一方、世界的企業は伝統技術から派生した先端技術も有しています。このように多様な業界が独自の産業を確立するため、異業種の知恵や技術の接触機会が得られやすく、また他社との連携により新製品や最新技術の開発に取り組める環境に恵まれています。

今回紹介するボークス社は、模型ホビー等玩具の企画・製造・販売までをワンストップで行うホビー企業です。ホビーを切り口にさまざまな事業を展開していますが、特にドール市場ではパイオニアとして高い商品企画力を有し、スーパードルフィー®と呼ばれる精巧なドールは、完成度が高く国内外で評価されています。


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■ホビーの世界を通じて、幸せを届ける
ボークス社の社名は「みんなのために」の意味を持ち、創業から一貫して追求してきた「ホビー心」をお客さまにお届けする意味が込められています。また経営理念を「ホビーの世界を通じて、一人でも多くの人に活躍の場を与える」とし、ホビーの持つ素晴らしい可能性と力を持って、世界中のお客さまに幸福なホビーライフを届けることを信念としています。

1972年に当時24歳だった重田英行現会長が、京都市上京区で航空機プラモデル専門店からスタート。2022年に創業50周年を迎えました。東京はじめ全国15か所に直営店などを展開しているほか、アメリカにも支店を置き、国内外の協力工場とも強固な関係を築いています。

毎年数百種のドールやホビーの企画を担う人材の育成にも力を入れ、オリジナルドールであるスーパードルフィー®は多くのファンの心を掴んでいます。



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ドールズ パーティーの様子


同社は、単なる人形ではない、人格化されたものとしてドールの物語を作り、命を吹き込んでいます。購入者はオーナーと呼ばれ、瞳や髪の色、髪型、メイク、ファッションなどを自由に選ぶことが可能です。このようなカスタマイズ・ドールはフィギュアとドールの中間であることから「ドルフィー」と命名され、ほかにも人気アニメーションや漫画とコラボレーションした限定ドールも人気です。20万人超の会員を抱え、会員限定のイベントや東京ビッグサイトなどで一社単独イベント「ドールズ パーティー」を開催。会員はドールの世界観を楽しみ、熱狂的なファンとして同社を支えています。


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■京都信用金庫と二人三脚でお客さまを支える
ボークス社は、順調に経営を展開する一方、為替面で大きな課題を抱えていました。2022年以降、世界でインフレが進み、海外金融当局の急ピッチな利上げで国内外の金利差が広がり外国為替相場は急激に円安進行しました。

同社はドールの衣装や装飾品などを海外の協力工場で製造し、仕入資金をUSドルで決済しています。従来は長期為替予約などを活用しUSドル調達を実施していたものの、今後の仕入計画を勘案し、USドルの為替変動リスクを軽減するため外貨調達が不可欠と判断しました。

依頼を受け、商工中金京都支店は、現地訪問や経営者ヒアリングを通じた綿密な事業性評価を行い、事業の強みや財務上の課題を共有。2023年1月には同社の取引金融機関である京都信用金庫と連携し、同信金の保証を活用するスキームで、インパクトローン100万ドルを実行しました。この手法により同信金のシェアバランスも確保。国内金融機関と連携し保証を活用したインパクトローンとして、商工中金の第1号案件となりました。

なお、この背景には商工中金の担当者が1年以上かけて同信金の証券国際部と情報交換を重ね実現した「中小企業向け為替リスクヘッジ支援に係るビジネスマッチング契約」(2022年12月締結)に伴う活動があります。

連携契約締結を推進した担当者は、過去に自身の担当先で、米国現法貸に際し同信金からの保証を活用したスキームの経験があり、国内法人への外貨貸出時にも、同様のスキームが適用できるのではないかと考え企画立案しました。

京都信用金庫の壬生支店担当者は「今回、商工中金にサポートいただいてボークス様の課題解決の一助となることができました。当金庫において外貨建てでの融資支援は取り組みできず、ボークス様から為替変動リスク対策の必要性を聞き取っていたものの、対応できない歯がゆい状況となっていました。その中で商工中金の担当者に尽力いただき、この課題に金庫も一緒になって取り組めたことで、今後同じような課題を抱えたお客様に対しても自信をもって対応することができます。」と語りました。



■魅力をさらに伝える
コロナ禍で、いわゆる「おうち時間」が増えたことにより、ボークス社のホビーはSNSなどにより国内外に広く知られ、そのドールの美しさに惹かれる人が続出。コロナがひと段落した足元の売上は好調で、今後海外での展開もさらに力を入れていく予定です。



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ドールポイント秋葉原 店内の様子



ボークス社コメント
長引くコロナ禍の影響、並びに不安定な金融情勢の影響で円安が続き、外貨確保が非常に困難な状況が続いておりました。そんな折、商工中金の当時の担当者の方より、インパクトローンのご提案と利点を懇切丁寧にご説明いただきました。弊社の過去の実績としては、外貨の確保はデリバティブ取引がメインだったため、このご提案は非常にありがたく、感謝してもしきれない思いです。その後も、ご担当者を通じて商工中金とは非常に懇意にしていただいており、今後とも末永いおつきあいをさせていただけましたら幸いです。




商工中金は、地域金融機関と手を取り合いながら、中小企業組合や中小企業の皆さまとともに歩んでまいります。


 


 



垣見 尚邦 氏(カキミ ナオクニ)
商工中金 京都支店(現営業部)
ボークス様とは何度もご面談をさせて頂き、同社のご実績、魅力を理解することができました。その中で、激しい為替変動に対応するため、為替リスクを中長期的に安定化し、また京都信用金庫様と協調で初めてのスキームで本件に取り組む等、金融機関一体となってサポートできたことが大変嬉しく思います。
引き続き中小企業の皆様の課題解決と発展に向けてサポートできるよう、自己研鑽に励みつつ、ともに成長できたらと思います。

<マイ・パーパス>
変化を恐れず常に向上心を持って成長し続けることで、周囲に変化を刺激する人になる

2019年4月入社 京都支店
2023年4月   本店営業部


 


 

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