北部九州の景況感 2期ぶりプラス 福岡財務支局まとめ

2023.06.13 18:15
景気
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会見する経済調査課の川口課長(6月13日、福岡合同庁舎本館)
会見する経済調査課の川口課長(6月13日、福岡合同庁舎本館)

福岡財務支局は6月13日、北部九州地区(福岡県、佐賀県、長崎県)の4~6月期の「法人企業景気予測調査」を発表した。景況判断BSIは、2期ぶりに全産業ベースで6.2%ポイントの「上昇」超に転じた。調査時点は5月15日で、631社から回答を得た。


業種別では、製造業が1.9%ポイントの「上昇」超。非製造業は、7.8%ポイントで「上昇」超となった。


製造業で「上昇」超に寄与した業種は、食料品や自動車・同附属品、その他の輸送用機械器具など。企業から、「インバウンドや旅行客の増加により、おみやげの需要も高まっている」「原材料価格の高騰で値上げをしているが、価格転嫁ができている」などの声があった。非製造業で「上昇」超に寄与した宿泊・飲食サービスからは、「旅行支援やインバウンドの利用が多く、客単価も増加傾向」「コロナ禍の影響が緩和し、売り上げが戻ってきた」などが聞かれた。


一方、従業員数判断BSIは全産業ベースで36.1%ポイントの「不足気味」超。特に、非製造業は39.4%ポイントの「不足気味」超となり、調査開始以降で過去最高水準となった。「過剰気味」超となった業種は無く、「求人を出しているが、応募が無い状況が続いている」との声が多かった。


先行きの7~9月期については、コロナ禍による影響の緩和やインバウンド需要の増加、半導体関連の需要の高まりなどへの期待があるため、「上昇」超の見通し。


同日会見した経済調査課の川口善也課長は、「管内の景況感は持ち直しが続いているが、物価高騰などのリスクを注視する必要がある」と述べた。

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