福岡財務支局、予算作成体験で小学生に財政教育
2023.06.06 19:49
福岡財務支局は6月6日、福岡教育大学附属福岡小学校の6年生72人を対象に「財政教育プログラム」を実施した。プログラムは2日間の日程で初回の5月26日に講義を行い、今回はグループワークで予算編成に挑戦してもらった。
財政教育プログラムは、日本の財政について関心を持ってもらい、身近に感じてもらおうと2017年に始めた。
5月26日は、「日本の未来を考える」をテーマに、同支局職員が講義。公共サービスや税金の種類、日本の財政の現状などを解説した。
6月6日には、1チーム2~4人に分かれ、目指す国のビジョンを定めたうえで、同支局職員の「日本の特徴を考えて予算を作ることが大切」とのアドバイスをもとに、2023度予算の114兆円のなかで医療や年金、介護・少子化対策など8項目に予算を振り分けた。
目指すビジョンを「子どもから大人まで安心して暮らせる社会」に設定したチームは、優秀な子どもを育てるための教育費や少子化対策に多く分配。また、「災害で橋や道路などが破損してしまうことがあるので、公共投資を増やす」「病気にかかっても安心して暮らせる社会を目指すために医療費を増額した」など活発な議論が行われた。児童からは、「金額が大きいから、予算を作る責任が感じられた」「色々な見方に対して、バランスよく配分するのが難しい」などの感想があった。
同支局の阿部一博財務広報相談室長は、「この授業を通して、財政や選挙などを意識して生活してほしい」と話した。