セゾン投信、中野晴啓会長が退任 6月の株主総会で
2023.06.01 12:43資産運用会社のセゾン投信が5月31日の取締役会で、創業者で最高経営責任者(CEO)の中野晴啓会長を退任させる人事を決めたことが分かった。6月28日に開く株主総会で正式に決定する。
中野氏はニッキンの取材に応じ、「個人として大変不本意だ」と話した。親会社のクレディセゾンと経営方針をめぐり対立があった可能性がある。
中野氏は1987年、クレディセゾンに入社。グループの金融子会社で運用に携わった。06年には独立系のセゾン投信を立ち上げ、長期積立投資の普及に力を注いだ。金融審議会の市場ワーキング・グループ委員を務め、金融庁の信任も厚かった。5月には投資信託協会が次期副会長に就く人事(6月30日付)を内定していた。
セゾン投信は投信を直接販売し、運用資産残高は5823億円(23年3月末)に達している。