京都中央信金の財団法人、芸術家3氏に各200万円贈呈
2023.05.30 21:58
公益財団法人中信美術奨励基金(白波瀬誠理事長=京都中央信用金庫理事長)は5月30日、芸術家を支援する「京都美術文化賞」の贈呈式を京都市内ホテルで開いた。受賞者3人に1人あたり200万円を贈った。
同賞は、京都にゆかりのある芸術家を支援し、地元文化の継承・発展に貢献するのが狙い。1988年から毎年3人に贈呈し、36回目の今回で累計108人となった。
今回の受賞者は、死や宇宙をテーマにした絵画などを制作する北山善夫さん(74)、独自の陶芸技法「彩石象嵌(さいせきぞうがん)」を編み出した岸映子さん(75)、強いピンクが特徴の現代美術を制作する西山美なコさん(58)。審査では、幅広い美術関係者らが推薦した四十数人の中から、地元の大学名誉教授や美術館長ら5人が選考した。
贈呈式には、文化庁や美術館の職員、過去の受賞者ら約60人を招いた。白波瀬理事長は「本年3月には文化庁が京都に移転し、京都における文化振興の機運がますます高まっている。地元の美術文化興隆に一層貢献したい」とあいさつした。
同基金は24年1月19~28日、市内の京都文化博物館で受賞者の作品展を開く。