奈良中央信金、軟骨伝導補聴器の実演会 金融機関や自治体が参加

2023.05.30 19:06
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実際にイヤホンを耳につけて体験する顧客(5月30日、奈良中央信金本店)

奈良中央信用金庫(奈良県、高田和彦理事長)は5月30日、奈良県立医科大学の細井裕司学長が発見・開発した「窓口用軟骨伝導聴覚補助イヤホン」のデモンストレーションを本店窓口で行った。このイヤホンは城南信金で既に導入済みで、奈良中央信金でも2~3週間以内をめどに全店窓口に設置する予定。実演会後には、開発者の細井学長によるプレゼンテーションが実施され、関西地区の金融機関や近隣自治体の担当者が参加した。


一般的に知られる骨伝導は頭骨を振動させ鼓膜を通過しない仕組み。それに対し、軟骨伝導イヤホンは耳周辺の軟骨を振動させ鼓膜に伝えるもの。音漏れが少ないため、窓口で個人情報を周囲に聞かれる心配が少ない。また、イヤホンに穴が開いていないため、清潔さを維持しやすく不特定多数の人が利用する窓口での使用に適している。


当日のデモンストレーションでは本店窓口に顧客を招いて実演。参加者たちは声が聞こえやすいことや、衛生面が優れている点を評価していた。


開発者の細井学長によると、聴力70dBをめどに中軽度の大多数を占める難聴者に効果がある。奈良中央信金の高田理事長は今回の取り組みについて「耳が聞こえにくいお客さまと窓口でしっかり会話できることは大切。まずは関西からイヤホンの周知を目指したい」と語った。



イヤホンの窓口導入の意義を語る高田理事長(5月30日、奈良中央信金本店)

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