日経平均3日続伸、317円高の3万1233円 年初来高値を更新
2023.05.29 17:01
29日の東京株式市場は大幅上昇。日経平均株価は3営業日続伸し、終値は前営業日比317円23銭(1.03%)高の3万1233円54銭。1週間前に付けた年初来高値を更新し、およそ33年ぶりの高値となった。米国の債務上限問題の協議が進展したとの見方から、世界経済に与える影響への懸念が後退して買い安心感が広がった。
前週末の米国株高を引き継いで朝方から高く、取引開始後まもなくには一時600円超まで上げ幅を広げた。米債務上限問題については、27日にバイデン大統領と下院議長が上限引き上げで大筋合意したと伝わった。為替相場ではドル買いが進み、東京外国為替市場では1ドル=140円台半ばまで円安が進んだ。ドル高・円安も株高の追い風となり、輸出関連株を中心に買われた。
ただ、ザラ場高値を付けた後は高値警戒感から上げ幅を縮め、午後も利益確定売りに押された。今後、マーケットの焦点は米国の債務不履行(デフォルト)の回避に向けて、米債務上限問題の議会での成立に移る。