日経平均3万円台回復、1年8カ月ぶり 業績や資本効率期待継続
2023.05.17 15:48
17日の東京株式市場は続伸。日経平均株価はおよそ1年8か月ぶりに3万円台を回復した。コロナ禍からの正常化が進むなか、業績期待や株主還元策の強化などを背景に投資家のリスク選好が続いた。
日経平均の終値は前日比250円60銭(0.84%)高の3万0093円59銭と、2021年9月以来の高値水準。この日は午前途中に3万円台を回復し、午後に一段高の展開。為替相場のドル高・円安を追い風に電気機器や化学など輸出株が買われたほか、インバウンド期待から小売業やサービ関連の上昇が牽引(けんいん)した。
前日の米国市場でダウ工業株30種平均など主要指数が下落した一方で、日本株の上昇が際立った格好だ。東京証券取引所のPBR(株価純資産倍率)1倍割れ企業に対する改善策要請への期待などもあり、海外投資家による日本株買いが継続しているとみられる。
ただ、日経平均でみると足元の5営業日続伸で1000円近く上昇しており、3万円台回復の達成感のほか高値警戒感から利益確定の売りも出やすい状況にある。
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