三井住友銀、マンション管理DX強化 保守業務シームレスに
2023.05.10 04:15
三井住友銀行は、マンション管理に関するDX(デジタルトランスフォーメーション)を強化する。2023年度下期に同行のインターネットバンキング(IB)取引データを、システム開発のNTTデータNJKが提供するマンション管理者向けサービスと連携。マンションの維持・保守に必要な設備更新の見積もりから、支払いまで一連の業務をシームレスに利用できるようにする。
両社は21年にマンション管理業界向けのデジタルサービスの共同開発で連携を始め、既存サービスで協調してきた。今回、組合理事長による支払い承認機能などを備えたマンション管理者向けIB「e承認サービス」と、マンション管理に関わる工事の見積もりや発注、会計など主幹業務をサポートするNJKのシステムを連動させる。IBはWeb通帳機能や理事長交代に伴う口座名義変更の手続きなどの機能も追加する。
連携により23年4月にNJKのマンション居住者向けポータルサイトの機能を強化。今後、SMBCグループの電子契約サービスやWeb口座振替機能を追加する。共用施設の予約や決済など、ポータルサイト上で完結できる手続きを増やし、利便性を向上させる。