八十二銀、純利益9.4%減の241億円 23年3月期
2023.04.28 20:40
八十二銀行は4月28日、2023年3月期決算を発表した。連結の経常利益は22年3月期比31億5400万円(8.2%)減の348億9300万円、当期純利益は同25億3200万円(9.4%)減の241億3500万円の増収減益となった。
単体の経常利益は同11億1600万円(3.5%)減の302億4900万円、当期純利益は同8億2200万円(3.6%)減の215億7400万円となった。業務粗利益は同12億1300万円減の805億4000万円。資金利益は増加したものの、債券の売却・償還損が増加し、国債等債券損益が46億9100万円の赤字になったことが響いた。与信関係費用は22億300万円増の41億7300万円を計上した。大口先の業況変化により、貸倒引当金が増加した。
配当は中間、期末を合わせて20円と過去最高となる予定で、連結配当性向は40%となる見込み。同行は中期経営計画で、2022~2025年度の連結配当性向を毎年度40%以上にするという目標を掲げている。
24年3月期の通期業績は、連結経常利益で22年3月期比18億円減の330億円、当期純利益は同11億円減の230億円を見込んでいる。
長野銀行との合併に関して問われた樋代章平専務は「色々な意見があるが、お客様から『統合してよかったね』と言われるような結果を出していくしかない」と話した。
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