日本生命、サステナ金融活性化へ都と連携 生保初
2022.12.24 04:30
日本生命保険は12月23日、東京都と「サステナブルファイナンス活性化に向けた連携協定」を締結した。都内の中堅・中小企業によるサステナビリティ・リンク・ローン(SLL)での資金調達やサステナ経営を後押しする。
同協定は2022年5月にみずほ銀行が、同年10月にきらぼし銀行、群馬銀行が締結。生保で初の事例となる。
都は企業がSLLを導入する際に、発生する外部評価費用の一部を補助する。補助の認定は同協定の締結先金融機関から融資を受けることが条件となっている。このため両者は、①SLL推進②セミナー共同開催や先行事例の技術紹介など情報提供③サステナ金融に関する情報共有――で協働する。
日本生命は17~23年度のESG(環境・社会・ガバメント)関連投融資枠として1兆7000億円を設定し、22年9月末までに約1兆6000億円を実行済み。国内SLLでは380億円の実績がある。