上場カード・信販3社、4〜9月期 取扱高10兆円突破
2022.11.10 18:29
上場クレジットカード・信販大手3社の2022年4〜9月期決算が11月10日、出そろった。コロナ禍による行動制限が徐々に緩和されたことに伴い消費の回復傾向が鮮明になり、3社とも取扱高を伸ばした。合計の取扱高は、前年同期比7.4%増の10兆2392億円。当期純利益では2社が増益で、3社合計の同利益は494億円(前年同期比13.3%増)だった。
クレディセゾンは消費の回復が後押しとなり、ペイメント事業やファイナンス事業が伸長。純収益(他社の営業収益に相当)は5.4%増の1573億円、当期純利益が27.2%増の276億円となった。順調な業績を受け、2023年3月期の連結業績予想を上方修正した。
オリエントコーポレーション(オリコ)は、半導体不足による新車販売の低迷などにより個品割賦事業が減収となるも、重点領域である決済・保証事業や海外事業は順調。ただ、繰延税金資産の取り崩しによる法人税等調整額の増加を主因に、当期純利益は13.9%減益の107億円となった。
ジャックスは、国内ではクレジット事業がけん引し、取扱高を順調に増やした。海外でも6月にカンボジアの子会社がマイクロファイナンスのライセンスを取得して融資商品の取り扱いを開始するなど事業領域を拡大。当期純利益は14.4%増の111億円だった。
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 静岡銀、桃鉄金融ゲーム普及へ 地域課題と投資学ぶ
- 金融庁、接触頻度を調査 「ゼロゼロ融資のみ」の取引先対象に
- 3メガ銀、女性管理職3割近づく 三菱UFJ銀29.2%
- 地域銀・信金、内部の「再生人材」育成 外部研修で支援手法学ぶ
- みずほ信託銀、銀座に新たなランドマーク 地権者のビル開発支援
- 野村証券調布支店、課題解決起点で収入倍増 相続・不動産活用切り口に
- 金融庁、監督・検査体制を一体化 総括審議官がモニタリング指揮
- 野村AM、地域銀の退職者助言を支援 〝60代だけ〟新部署が始動
- 阿南信金、手束理事が新理事長に 30年ぶりのトップ交代
- 千葉銀・千葉興業銀、「経営統合を含め対話継続中」 一部報道でコメント