初の1%割れ 企業借入金利 帝国データ調べ
2022.10.27 19:52
帝国データバンクが10月27日に発表した全国平均借入金利動向調査によると、2021年度の企業の借入金利は0.97%となり、06年度の集計開始から初めて1%を割り込んだ。同社の企業財務データベース「COSMOS1」(93万社・730万期)を用いて算出した。
借入金利は07年度の2.23%をピークに14年連続で低下。下げ幅は毎年0.10%ポイント前後で推移していたが、実質無利子無担保(ゼロゼロ)融資など新型コロナ関連融資が本格化した20年度は0.26%ポイントの大幅な下げ幅を記録した。
都道府県別にみると、最も平均借入金利が低かったのは、奈良県の 0.67%で香川県の0.68%、富山県の0.79%と続いた。新型コロナの影響が拡大する以前の 2019 年度との比較では全都道府県が低下した。
今後、ゼロゼロ融資の利子補給期間が終了し、利払いが発生する企業がでてくるため、帝国データバンクは、23年度の借入金利は上昇する可能性が高いとみている。
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